[本文]

国・地域名:
オランダ
元記事の言語:
英語
公開機関:
オランダ応用科学研究機構(TNO)
元記事公開日:
2015/08/26
抄訳記事公開日:
2015/09/16

社会経済学的研究による政策決定支援システムの開発

SOCIO-ECONOMIC TOMTOM CREATES AN ‘EARLY WARNING’ SYSTEM FOR REGIONAL, NATIONAL AND INTERNATIONAL POLICY

本文:

オランダ応用科学研究機構(TNO)の2015年8月26日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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2015年8月26日、ハーグで開催されたイベントで、世界社会経済学的変動研究センター(Centre for Global Socio-Economic Change:CFGSEC)が国や地域の社会経済学的発展に関する新たな知見として開発したCFGSECモデルが紹介された。政府、組織および企業のために生み出されたこのモデルは、国際的なデータシリーズを総合的に組み合わせて、経済成長と社会的発展、エコロジカル・フットプリントの関係について驚くべき情報を生成する。CFGSECモデルはまた、個々の国や地域だけではなく、EUのような国々の集合体も対象とすることができる。特に重要なのは、こうしたアプローチにより未来を研究するための新たな能力(クローズドループ予測(closed-loop forecasting))が創出されるという点である。

このモデルにより、ビッグデータ技術を用いて経済的、環境的および社会的に重要な各要素間の相互関係を認識し、それらを解釈することができ、ひいてはコミュニティの社会経済動向を視覚化することが可能となる。このモデルは、物理学教授であるGuus Berkhout博士の監督下で開発され、オランダ応用科学研究機構(TNO)の経済学者と社会学者によって改良・検証された。

TNOは、このように事実に基づいた総合的な「トータル・サステナビリティ(総合的な持続可能性)」というアプローチによって、政府や国際的な組織、企業が一貫した政策・方針を策定し、戦略的な決定を下すようなかたちで社会の進展が促されることを期待している。

[JSTパリ事務所]