[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2015/09/09
抄訳記事公開日:
2015/10/01

患者中心の医療

Der Patient im Mittelpunkt

本文:

第一回「BMBF未来への夕べ」が開催され、市民から明日の健康研究への期待が寄せられ、これに関して連邦教育研究省(BMBF)は概略下記のような報道発表を行った。

次世代の看護を研究し、市民に新技術のチャンスとリスクに関して啓蒙し、患者が健康データに確実にアクセスできるようにすることを「BMBF未来への夕べ」の参加者は特に重要な課題であると考えている。市民約200人、政界とアカデミアの代表者はこの夕べに参加して、ヴァンカBMBF大臣と話し合った。「新たに健康を考える‐ハイテク医学と自己最適化による健康とは」というタイトルの会への参加者は2時間以上にわたり次世代医療技術の役割、スマートフォンで健康データをモニタリングする技術、健康教育等について議論した。この市民対話の結果はBMBFによって評価分析され、長期的なイノベーション戦略開発の参考となる。

ヴァンカ大臣は「自分の生活は健康であるかいなかで決まる。健康な生活のための研究は連邦政府の新ハイテク戦略の6つの未来課題の一つとなっている」と語った。また「初めての『BMBF未来への夕べ』は人々が健康研究にどのような期待を寄せているかという点につき重要な気づきを与えてくれた。議論では、市民にとって特に重要なのは、個人の能力が技術革新について行けることで、適切な内容の教育が提供されるということであった。この結果を真摯に受けとめていく」とも述べている。

参加者は将来の研究目標に対し、看護研究を強化することを希望した。また健康技術に関してどのような基本条件が考えられるかについては、患者が自分の健康データに確実にアクセスできることであった。特に大きなウエートを占めたのは、市民に新しい健康や看護技術のチャンスとリスクについて積極的に情報を提供すべきであるという点である。参加者の過半数は、健康教育を振興するようにとの意見であった。

「BMBF未来への夕べ」は、2017年夏までに様々な未来課題を取り上げるBMBFの市民対話シリーズの幕開けとなるもので、今回のテーマは「健康を新たに考える」であった。来年は「交換する、シェアする、自分で作る」そして「労働の未来」という2つのテーマでフォーラムが計画されている。

[DW編集局]