[本文]

国・地域名:
EU
元記事の言語:
英語
公開機関:
報道センター
元記事公開日:
2015/10/21
抄訳記事公開日:
2015/11/20

デジタル時代のイノベーション

Innovation potential in the digital age

本文:

2015年10月21日付の欧州委員会(EC)研究・科学・イノベーション担当モエダス委員によるICT2015での講演に関する発表記事の概要は以下の通りである。

1.如何にデジタルプロセスが事業遂行の方法を変えつつあるのか?
デジタル時代の世界貿易と通商はデータとコミュニケーションによって支えられている。市場へのアクセスをよりオープンに、民主的にし、情報のやり取りや商品とサービスの移動を飛躍的に加速、ビジネスのやり方を変え新しいビジネスを創生している。たとえば、誰かのオープンソース・ソフト又はアプリが一夜にして伝統的な市場を無意味なものにするといったことが起こりうる。

2.この変化に適応できなければどの様なリスクに直面するか?
変革の傍観者に留まれば世界の他の地域に取り残され、ビジネスモデルが廃れ、或いは新たな経済ショックが発生する度に無防備に曝される。政府・自治体はもはや、デジタル時代と、その健康・食糧・水・エネルギーといった重要領域への影響力とを無視できない。欧州の課題とはデジタル市場に対する影響力の行使であり、デジタル時代の普遍的な問題の解決策の主導権を握らなくてはならない。

3.何故イノベーションをよりよく起こすためこの機会を逃してはいけないのか?
我々はオンラインによる民主化の過程にいるが、その可能性は無限だからである。デジタルは行動全般の開放性と多様性を促進するので、従来目指していたイノベーションよりも良い、高度なものにたどり着くための秘訣である。欧州の価値に基づくイノベーションである。

[DW編集局]