[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
Innovate UK
元記事公開日:
2015/09/09
抄訳記事公開日:
2015/11/26

グラフェンの商業的利用: ファンディング対象企業の公募

Commercial use of graphene: apply for business funding

本文:

Innovate UKの2015年9月9日付標記発表記事の概要は以下のとおり。

Innovate UK及び工学・物理科学研究会議(EPSRC)は、高性能材料グラフェンの活用を促進する目的でフィージビリティ・スタディに250万ポンドを投資する。このファンディングの公募対象は、グラフェンまたは他の関連する2次元カーボン基盤材料を特定の産業応用に活用する研究を実施する企業である。

グラフェンは英国で発見された特異な性質を有する材料である。極度に薄く、最高レベルの強度を持つ材料の一つとして科学界では知られており、優れた電気・熱伝導特性を有する。多くの産業部門において、ものづくりの方法に変革をもたらす可能性がある。

この優れた研究から英国が利益を享受できるようにするべく、英国政府はグラフェンの商業的応用開発に(全体として)5,000万ポンドを投資している。

今回のコンペティションでは、構造、電気、光、熱、選択的透過、製造の容易・迅速性、利用の簡便性、耐久性、柔軟性などの産業応用において、2つ以上の利点をもたらすグラフェンのフィージビリティを調査するプロジェクトを支援する。各プロジェクトの規模は総経費10万~25万ポンドで、その期間は6~12か月である。中小企業は経費の70%、中堅企業は60%、大企業は50%がファンディングの対象になる。

[DW編集局]