[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
国立農学研究所(INRA)
元記事公開日:
2015/10/29
抄訳記事公開日:
2015/12/07

持続可能な水産養殖に関する新規欧州プロジェクト AquqExcel 2020

AquaExcel2020 : nouveau projet européen de recherche pour une aquaculture durable

本文:

国立農学研究所(INRA)の2015年10月29日付け標記報道発表の概要は以下のとおり。

欧州プログラム”Horizon 2020″のファンディングによりINRAが統括する研究インフラ・プロジェクト”AquqExcel 2020″は、欧州における水産養殖の持続可能な展開促進を目的として、2015年10月1日正式に発足した。本プロジェクトは5年間で、欧州の主要な水産養殖研究インフラを結集する。本プロジェクトの主要目標の1つは、研究機関や産業界の研究者に対してトップクラスの水産養殖インフラ及び数多くの良質のサービスを活用できるようにすることである。

水産養殖は世界中で消費される魚の約半分を供給している。漁獲高は自然保護のため伸び悩んでいるが、魚の需要は増え続けている。水産養殖はこの需要増に応える狙いがあるが、このセクターは欧州では数年前から停滞している。優れた科学研究によりイノベーションを促進することで、高品質、高効率で、環境にも配慮した欧州の水産養殖展開が可能になる。

これが”AquqExcel 2020″の目標であり、関連の科学部門、魚の種類、生産システムといった領域全般を包含する39の欧州水産養殖研究インフラを再結集する。

970万ユーロの予算の約半分は、官・民いずれの研究の場合にも(とりわけ中小企業の場合)研究インフラ及びサービスの多国間利用に充てられる。

[DW編集局+JSTパリ事務所]