[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2015/11/24
抄訳記事公開日:
2016/01/25

連邦教育研究省(BMBF)2016年度予算

Der Haushalt des Bundesministeriums für Bildung und Forschung

本文:

ドイツ連邦教育研究省(BMBF)は2016年度予算に関して概略下記のように発表した。

2016年度BMBFの予算は再び増額される。今年度は約11億ユーロ引き上げられ、164億ユーロとなった。これに伴い教育と研究の分野はプライオリティを有する未来領域としてさらに強化される。

国会で審議中のマイスター奨学金制度の改正に伴い、職業キャリア教育は未来に向けて確実に進められていくことなる。この改正による振興費は約2億1,300万ユーロと、対前年比16%以上の増額となる。職業人材育成資金は7%増の約4,900万ユーロである。職業指針に関する対策は、生徒のポテンシャル分析を含み、最高7,700万ユーロまで資金負担される。企業間の職業教育訓練所に関する資金については1/3増額され、総額5,600万ユーロとなる。

職業教育振興については総額約5億5,000万ユーロが用意される。これによりこの重点分野の資金は対2015年度比15%のプラスとなり、大きく拡充される。

教育機会の追加に関する資金負担については大学協定の枠組みの中で2007年以降2015年末まで約80億ユーロが連邦から州へ助成されている。2016年度だけでさらに20億ユーロあまりがこれに加わる。教育の質向上協定では、2016年度に再度2億ユーロが投資される。教員の質向上訓練に関しては、その第二年度において5,000万ユーロの投資が予定されている。

機関研究助成においては総額約55億ユーロが投資される。それには科学と研究機構の基盤となる資金の増額が含まれており、研究・イノベーション協定で約束された3%増額に応じたものである。なお、これは全て連邦政府が単独で負担する。

同じく2016年度予算には連邦政府の新ハイテク戦略による研究助成資金の増額が含まれている。例えばエレクトロニクス・システム関係資金は約9%引き上げられる。エネルギー技術とエネルギー利用効率化についてはBMBF予算から対前年度比で6%強の資金が投入される。東部ドイツの各州におけるイノベーション助成については1億5,900万ユーロと2015年度より約9%増の資金が投入される。また大学における研究の助成と同領域における関連措置については4,800万ユーロと、対前年度比5%増となっている。

[DW編集局]