[本文]

国・地域名:
中国
元記事の言語:
中国語
公開機関:
中国科学報
元記事公開日:
2015/11/17
抄訳記事公開日:
2016/01/28

中国のスパコン「天河二号」、世界のスパコンランキングで六連覇を遂げる

“天河二号”获全球超算六连冠

本文:

2015年11月17日付の「中国科学報」ネット版は、「中国のスパコン『天河二号』、世界のスパコンランキングで六連覇を遂げる」と報じた。本記事ではその概要をまとめる。

最新版のスパコンの計算速度の世界ランキング「TOP500」が11月16日にアメリカで発表された。中国のスパコン「天河二号」が6回連続でTOP500の首位になった。注目を集めた変化は、同ランキングに入選した中国製スパコンの数について、前回の2倍近い台数に増加したことである(注:前回比約3倍になった)。中国製スパコンは半年前の37台から109台に増え、欧州全体の107台を上回った。アメリカの台数は、依然として優位性を保ち202台であったが、その台数は過去最少となった。

同ランキングによると、1位の「天河二号」の浮動小数点演算速度が33.86千兆回/秒に達し、2位のアメリカのタイタンは17.59千兆回/秒の演算速度である。3位はアメリカのセコイア、4位は日本の京、5位はアメリカのミラで、順位は2013年6月から不動である。

中国のスパコンの進歩はランキングの入選台数だけでなく、生産製造の分野でも示されている。中科曙光製のスパコンは今回49台入選し、伝統的なスパコン大手であるIBMの45台を超え、ヒューレット·パッカード(HP)の156台、クレイ(CRAY)の69台に続いて3位となった。その他、中国のレノボ(Lenovo)製のスパコンも今回25台入選した。

TOP500のランキングは最も権威あるランキング表で、TOP500国際組織が1993年から実測の計算速度を基準としてランキングを毎年二回発表している。

[JST北京事務所]