[本文]

国・地域名:
中国
元記事の言語:
中国語
公開機関:
科技日報
元記事公開日:
2016/01/25
抄訳記事公開日:
2016/03/09

浙江省、2016年度の研究開発経費1100億元(約2兆円)を目標に

浙江:今年研发经费超1100亿元

本文:

2016年1月25日付の「科技日報」ネット版は、浙江省の2016年度の研究開発経費が1100億元(約2兆円)を超える見込みと報じた。本記事ではその概要をまとめる。
1月24日、浙江省第12期人民代表大会第4回会議が開催された。政府業務報告の中で、イノベーションに対する投資を拡大し、2016年度の研究開発経費を1,100億元超、教育研修等の人的資源に対する投資を2,100億元超、科学技術型中小マイクロ企業に対するベンチャーキャピタル等の投資を1,000億元超となるように努力すると述べられた。
李強省長は「企業を主体とする科学技術イノベーション、人材による創業、『杭州城西科創大回廊』(杭州西部科学イノベーション産業クラスター)、銭塘江金融港、烏鎮インターネット・イノベーション発展試験区の開発を加速することで、企業がイノベーションに対する投入拡大を引き続き支援する。また、企業の研究開発、ハイテク企業へのモデルチェンジを促し、ハイテク領域を開拓することを支援する。年間新規ハイテク企業数が1200社を達成することを目指している」と述べた。
同氏によると、競争力を強化する人材制度を制定し、研究開発に対する投入を拡大し、独創性に際立ったイノベーション、統合的イノベーション、導入・消化・吸収した上での再革新を強化するとのこと。重点大学、科学研究院(所)、企業研究所の設立を推進し、一連の重大基礎研究特別プロジェクト、重大科学技術ブレークスルー特別プロジェクト、重大科学技術モデル応用特別プロジェクトを実施する。知的財産権への保護を強化し、企業が基礎・フロンティア・イノベーション研究を行うことを奨励する。主力製品は「生産一代、研究製造一代、研究開発一代、探索一代」という技術イノベーション・メカニズムを構築・完備する。
李強省長は2015年の仕事を振り返り、「我々は科学技術イノベーションを推進してきたことで、年間研究開発経費が494億元(約8,600億円)から1,000億元(約1.75兆円)に増加した。また、計94.5万件の製品は特許(発明特許、実用新案特許、意匠特許)を取得し、内、発明特許が6.9万件と中国全体の3割強を占めた。ハイテク産業の付加価値は2,396億元(約4.2兆円)から4,910億元(約8.6兆円)に増加した」と述べた。

*中国の特許は、発明特許、実用新案特許、意匠特許の3種類に分類する。

[JST北京事務所]