[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2016/02/26
抄訳記事公開日:
2016/03/25

女性教授プログラムによる500番目の女性教授

500. Frau im Professorinnenprogramm berufen

本文:

アカデミアにおけるダイバーシティを進める連邦・州プログラムによる500番目の女性教授が誕生した。これに関して連邦教育研究省(BMBF)は概略下記のような報道発表を行った。

105年前に国際婦人デーが始まった当時は、ドイツの大学には女性教授は一人もいなかった。今日、ドイツでは5人中1人は女性教授となっている。今年度の国際婦人デーの直前にミリアム・タリバ・リヒター氏が女性教授プログラムによる500番目の女性教授として就任することになった。5月1日からジェンダー・人口移動を重点とする看護学科教授としてハンブルクの応用科学大学で活動する。

ヴァンカBMBF大臣は「我々が直面する社会的重要課題である看護領域に女性教授プログラムによる500番目の教授が就任したことには意味がある。技術系専門大学に特有の実践を伴う教授職になったことは、得るところが大きい」と語り、「リヒター氏は感銘深い経歴の持ち主であり、看護婦から教授へという道程は氏の偉大な献身を証明するものである。リヒター氏のような女性は男女学生たちの範となるものである」と続けた。

女性のアカデミアにおけるキャリアは男性に比べまだ見通しが悪いため、連邦と州は2008年に女性教授プログラムを定め、合計3億ユーロを用意した。このプログラムは大学における女性教授数を増加させること、そして大学内部のダイバーシティのための構造を特別な措置によって強化するという二つのレベルで効果を発揮させるものである。大学はダイバーシティコンセプトを作成し、外部からその審査を受け、それによってプログラムへの参加資格を得ることができる。

女性教授プログラムに参加した198大学には80の専門大学が含まれる。プログラムの第二フェーズでは専門大学の数は第一フェーズよりも増加している。また専門大学では2013年の女性教授の割合は20%弱と連邦平均の21%強を下回っていた。専門大学による女性教授計画への参加数が増加することで、今後の女性の割合の飛躍的増加に寄与するものとなるに違いない。

[DW編集局]