[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
国立研究機構(ANR)
元記事公開日:
2016/01/26
抄訳記事公開日:
2016/04/05

エネルギー蓄積の新興企業”Eco-Tech-Ceram”が世界イノベーション・コンクールで入賞

Stockage de l’énergie, la start-up Eco-Tech-Ceram primée au concours mondial d’innovation

本文:

国立研究機構(ANR)の2016年1月26日付標記発表の概要は以下のとおり。

“CNRS PROMES”研究室(UPR 8521)及びペルピニャン・ヴィア・ドミティア大学(UPVD)に由来する新興企業”Eco-Tech-Ceram”は、経済的・環境的に効率の良い蓄熱法の開発を目的とした世界イノベーション・コンクールの第1フェーズ(2014年)で賞を獲得した。得られた結果に基づき”Eco-Tech-Ceram”は世界イノベーション・コンクールの第2フェーズ(2015年)に選ばれている。パートナー3者(CNRS PROMES、ARMINES・DOUAI鉱山、ADF)と共同で総額300万ユーロの資金を得て、”Eco-Tech-Ceram”は循環経済に由来する蓄熱材料の活用(産業無機廃棄物の有効活用)に基づく運搬可能なモジュール型蓄熱法の開発を遂行する。”Eco-Tech-Ceram”は、ANRが2007~2009年に資金支援したプロジェクト(”SOLSTOCK”及び”SESCO”)の一環で得られた成果の論理的な延長上にある。

太陽「熱」エネルギーの生産・蓄積プロセスは、ミラーやパラボラのシステムによる太陽エネルギーの集エネルギーを基盤とする。集められた太陽光が材料に当たると、材料が加熱される。熱エネルギーはその後水蒸気の発生に使用され、発電用のタービンに供給される。高付加価値のエネルギーを創出するには、需要に応じて生産を調節できる必要がある。エネルギーの蓄積が有効であることは明らかである。

環境効率の良い材料の開発を目的として、ANRは”SOLSTOCK”及び”SESCO”の両プロジェクトのファンディング(各々44万2000ユーロおよび50万6000ユーロ)を行った。この研究プログラムは、1000℃までの蓄熱が可能な高付加価値セラミックの生産に産業廃棄物を有効活用することを目的としている。

[DW編集局+JSTパリ事務所]