[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2016/03/09
抄訳記事公開日:
2016/04/06

「ドイツ奨学金」における社会的多様性

Soziale Vielfalt im Deutschlandstipendium

本文:

ドイツ連邦閣議は奨学金の効果に関する調査報告を行った。これに関して連邦教育研究省(BMBF)は概略下記のような報道発表を行った。

連邦閣議で決議された「ドイツ奨学金」制度に関する報告によれば、同制度によって助成される移民出身の学生数は平均を上回っている。ほぼ4人に1人以上の28%を占めており、一方、全学生の平均は23%である。

5年前に導入されたドイツ奨学金の対象者において、両親の学歴が高くない家庭の子供の割合は全学生の場合と同じく50%となっている。2014年でドイツ奨学金の対象となった学生は22,500人強である。

ヴァンカ大臣は「ドイツ奨学金は才能ある若者にその社会的な素性に関係なく教育のチャンスを与えてくれる」と語り、「奨学金の授与にあたり、大学側は成績だけでなく、ボランティアなどの社会貢献や、これまでどう困難を克服してきたかということも考慮している。奨学生の4人に1人は学習とボランティア活動を両立させている。ドイツ奨学金は勉学を助成するだけでなく、個人の熱意、努力を評価することにもなっている」としている。

調査はBMBFの委託によるもので、大学50校、学生約2,300人を対象として行った。ドイツ奨学金は収入と関係なく月額300ユーロで支援する。民間支援者が月額150ユーロの奨学金を負担し、残り半分を連邦政府が負担する。

[DW編集局]