[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
国立研究機構(ANR)
元記事公開日:
2016/03/31
抄訳記事公開日:
2016/05/11

捏造画像検出ツールの開発プロジェクト公募の開始

Vers des outils de détection de la falsification d’images : ouverture du challenge DEFALS

本文:

国立研究機構(ANR)の2016年3月31日付け標記発表の概要は以下のとおり。

情報、特に社会における画像が媒介する情報の重要性は、かってないほどに高まっている。それ故に捏造された画像の流通は、情報の信頼性低下や情報操作の強力な手段となりえる。捏造画像の検出ツールの開発を支援する目的で、国防省装備総局(DGA)はANRと協力し「チャレンジ・DEFALS」プロジェクト公募を開始することにした。

社会は情報の影響を受けやすいと同時に情報に依存している。しかもインターネットのおかげで情報は容易に拡散する。そのような状況下で画像は重要な情報媒体であるが、同時に情報操作の媒体でもある。実際にディジタル写真の利用者は、痕跡を残さずにそれを修正、さらには偽造する精巧な手段を備えている。元の画像と見たところ変わらない捏造画像の作成は容易でも、それを検出するのは極端に困難になっている。

「チャレンジ」プログラムは、特定の同一課題について複数の研究チームが同時並行的に研究できるように支援することを目的としてANRが創設したものである。DGAがこのツールを活用して実施する施策の目標は2つある。1つ目は完全性(実画像に加えられた修正の盲目的検証)検証を目的とした画像解析研究を開始し進展させること。2つ目は画像・光学コミュニティ、末端利用者、産業界の間の交流促進を図ることである。

[DW編集局+JSTパリ事務所]