[本文]

国・地域名:
EU
元記事の言語:
英語
公開機関:
共同研究センター(JRC)
元記事公開日:
2016/03/14
抄訳記事公開日:
2016/05/19

JRCデータカタログを公開

JRC Data Catalogue – making open science a reality

本文:

欧州委員会共同研究センター(JRC)の2016年3月14日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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欧州委員会共同研究センター(JRC)はこのほど、JRCデータカタログの最初のバージョンをオンライン公開した。このカタログには、JRCが作成した研究データや、JRCが他のパートナーと協力して作成した研究データが掲載されている。こうしたデータが、オープンサイエンスに関する欧州委員会の戦略に従い、知識の普及およびイノベーション推進のため一般公開されることになった。利用者はデータセットを自由に閲覧し、ダウンロードすることができる。

このカタログは、EUの諸機関が作成した様々なデータへの単一アクセス・ポイントである、EUオープンデータポータルにもデータを提供している。関心のある利用者は、気候や淡水資源、外来種、土壌、森林といった多様なトピックに関するデータを閲覧することができ、出典を明記すれば、さらなる研究や他のプロジェクトにもこうした情報が利用可能である。

JRCは、透明性の向上とイノベーションの推進に役立つようにデータに関する方針を策定している。こうした方針は、JRCの科学知識管理を推進、実施していく上での柱であり、また、委員会関連文書の再使用に関する委員会決定(2011/833/EU)の公約および規制基準に従ったものである。

方針の基本原則は、オープンデータ(基本的にJRCのデータには無料で、全面的に誰でも、必要な時にアクセスできること)、データの取得(ライセンスされたデータに対して制約なくアクセスでき、これを利用できること)、データ管理(メタデータ、保存、アクセス性)、および実施(責任を持つ実体の特定、ガイドライン、データ管理計画、実施のモニタリング)となっている。

JRCの研究データの一般公開は、JRCオープンアクセス方針(2014年1月1日)の実施に従っており、ピアレビューされたJRCの研究論文および総説のすべてに対し、制約なしに無料でオンラインアクセスすることができる。

最初のカタログには、JRCが作成した500セット前後のデータが掲載され、定期的に他の情報もアップロードされる予定である。

[JSTパリ事務所]