[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦経済エネルギー省(BMWi)
元記事公開日:
2016/04/27
抄訳記事公開日:
2016/06/07

Industrie 4.0 のITセキュリティに関する調査報告

Machnig: Studie zur IT-Sicherheit für die Industrie 4.0

本文:

連邦経済エネルギー省(BMWi)によるIndustrie 4.0 のためのITセキュリティに関する調査結果が公表され、これに関して概略下記のような報道発表を行った。

ハノーバー国際見本市において、BMWiの委託によるIndustrie 4.0 のためのITセキュリティに関する調査結果が公表された。スマートネットワーク化され、高度に自動化された製造方法や、高度にダイナミックで、グローバルに組織化されたバリューチェーンネットワークの将来におけるセキュリティ要件について総合的に調査するものである。

マッハニッヒBMWi次官談:「Industrie 4.0 は非常に高度な付加価値ポテンシャルを有するものであるが、同時に新しいITセキュリティ・コンセプトを必要とする。それ故、データ・セキュリティとデータ主権はドイツの「デジタル戦略2025」の重要な要素である。このために政府は産業界や学界と共同で、産業スパイやサイバー犯罪の防止に関する国際的規定の策定等、目標を定めた解決策の策定に取り組んでいる。調査の目的は、企業、特に中小企業、研究機関、更には政界のための政策オプションを提示することであった。この成果はデジタル戦略2025の今後の作業に取り入れられる」。

調査報告はIndustrie 4.0への参加の重要な前提として、企業の為のセキュリティ技術による優れた基本的防護策、ITセキュリティに関する法的規定、技術的標準の重要性に関する法的明確性、モデル条項による契約プラクティスを挙げている。また更にITセキュリティのミニマム・スタンダードの導入、デジタル付加価値ネットワークにおける認可製品の利用、通信セッションの保護のためのハードウェア・ベースのTrust Anchorという形のデジタルIDの利用等も提言している。

尚、調査報告はSirrix AG社が主体となった学際的なチームによって作成された。

[DW編集局]