[本文]

国・地域名:
中国
元記事の言語:
中国語
公開機関:
中国科学報
元記事公開日:
2016/05/09
抄訳記事公開日:
2016/06/24

国土資源部データ:202地級行政区の地下水、6割超が不合格

国土资源部数据:202个地市地下水超六成不合格

本文:

2016年5月9日付の「中国科学報」ネット版は、中国国土資源部のデータによると、全国202地級行政区(省の下位概念)の地下水において、6割超が不合格であったと報じた。本記事ではその概要をまとめる。

中国国土資源部の最新データによると、2015年には202地級行政区の5,118箇所の地下水観測点の水質を検査し、やや悪い、非常に悪い割合は60%を超え、水質が非常に良い割合は僅か9.1%であった。

そのうち、964箇所の観測点は水質が非常に悪く、全体の18.8%を占めている。2,174箇所の観測点は水質がやや悪く、42.5%を占めている。236箇所の観測点は水質がわりあいに良く、4.6%を占めている。1,278箇所の観測点は水質が良く、25%を占めている。466箇所の観測点は水質が非常に良く、9.1%を占めている。

不合格であった地下水は、総硬度、不純物総溶解度(TDS)、鉄、マンガン、フッ化物、硫酸塩等の指標パラメータにおいて基準値を超えた。また一部の観測点の水質は、ヒ素、鉛、6価クロム、カドミウム等の重金属の指標を超えた。

前年度と比べ、連続的な水質観測データを有する観測点は計4,552箇所あり、そのうち、総合的な水質変化が安定であった観測点は2,837箇所あり全体の62.3%を占め、水質が良くなった観測点は795箇所あり全体の17.5%を占めた。水質が悪くなった観測点は920箇所で、全体の20.2%を占めた。全体的には水質が悪くなった観測点がやや増えた傾向にある。

[JST北京事務所]