[本文]

国・地域名:
南アフリカ
元記事の言語:
英語
公開機関:
南アフリカ国立研究財団(NRF)
元記事公開日:
2016/05/23
抄訳記事公開日:
2016/06/27

パンドール大臣、南アフリカ・システム分析センターを開設

Minister Pandor launches the Southern Africa Systems Analysis Centre

本文:

南アフリカ国立研究財団(NRF)の2016年5月23日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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2016年5月22日、ナレディ・パンドール(Naledi Pandor)科学技術大臣は、ウェスタン・ケープ大学が主催したイベントの席で、南アフリカ・システム分析センター(SASAC)の始動を正式に発表した。このイベントで大臣は、公衆衛生および食糧安全保障のためのバイオサイエンスへの投資、気候変動影響のさらなる理解とこれらの緩和、エネルギー安全保障の実現、宇宙科学技術の最適な探索、ならびに社会の貧困や排斥に対処するための科学技術の利用など、南アフリカが抱える重大な課題を認識する必要性を強調した。

パンドール大臣は、「南アフリカで一年間に6,000人の博士号所持者を育成するという国家開発計画の目標を達成するには、科学的・学際的な研究と能力開発を通じてこの目標達成に貢献できるようなシステム思考ができる人材を確保しなければならない。目標達成にあたって、SASACの学生は私の行動方針の一部なのである。」と述べた。また、南アフリカが知識イノベーションの創出に関して世界レベルになるには、地域間および国際間の協力とパートナーシップも重要であるとの点を強調した。とりわけ科学技術分野における国際的なパートナーシップの重要性について、「今後博士号課程の学生は、国際的に活動できる技能を備えていないかぎり卒業することはできない。」と述べた。

ウェスタン・ケープ大学、リンポポ大学、ウィットウォーターズランド大学およびステレンボッシュ大学が南アフリカで共同運営するSASACは、若い新進の博士号課程の学生に対し、国際応用システム分析研究所(IIASA)および南アフリカの上級研究者/科学者の監督のもとで各自の研究を進めるための機会を提供すると同時に、世界的な競争力を持つ科学システムの開発にも貢献していく。またSASACのプログラムでは、取組みのための広い枠組み、付加的かつマルチレベルなシステム分析能力の介入、南アフリカおよびアフリカ南部における政策に関連した活動への包括的なアプローチ等も考慮されている。

[JSTパリ事務所]