[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦経済エネルギー省(BMWi)
元記事公開日:
2016/06/06
抄訳記事公開日:
2016/06/29

ハイテク起業基金IIIへの投資を呼びかけ―目標額は3億ユーロ

Staatssekretär Machnig gibt Startschuss für Investoraufruf zum High-Tech Gründerfonds III – Zielvolumen 300 Millionen Euro

本文:

連邦経済エネルギー省(BMWi)のマッハニッヒ次官はハイテク起業家基金IIIへの投資呼びかけを開始した。これに関してBMWiは概略下記のような報道発表を行った。

マッハニッヒBMWi次官はハイテク起業家基金ブランドカンプ理事長、ドイツ商工会議所ヴァンズレーベン理事長、 ベンチャー企業Kiwigridの創業者でありCEOでもあるDr. ベーターと共にハイテク起業家基金III(HTGF III)への投資の呼びかけを開始する。スタート・アップを通じてイノベーションはもとより、最新の技術やビジネスモデルを即時に手に入れたい中小企業や大企業に対してHTGF IIIへ参加するよう働きかける。

マッハニッヒ次官談:「ハイテク起業家基金は成功の歴史と言える。2005年からスタート・アップへ投資しており、今日、欧州において数字的には最も活発なアーリーステージ基金である。設立以降1万件以上のビジネス・プランを支援し、440以上のベンチャーが創業資金を受けている。同基金の商標ともいうべきものは官民連携である。ハイテク起業家基金IIではBMWiやドイツ復興金融公庫(KfW)と並び産業界および経済界‐中小企業および大企業-の18の投資家が参加している。この良好な協力関係を将来ハイテク起業家基金IIIに継続し、更に拡大していきたい。新基金により年間最高40のスタート・アップの資金を調達することができる。目標は基金の規模を3億ユーロとし、そして民間の割合を30%にするというものである」。

ハイテク起業家基金では2005年9月からドイツのベンチャー企業に投資している。ハイテク起業家基金Iは総額2億7,200万ユーロで、2011年11月に設立のハイテク起業家基金IIは3億400万ユーロである(内訳は、2億2,000万ユーロがBMWiから、4,000万ユーロがKfWから、4,400万ユーロが民間からとなっている)。三番目のハイテク起業家基金は2017年上半期にスタートすることになっており、その目標基金総額は3億ユーロである。

特徴は官民連携である。スタート・アップ企業にとっては既成企業への扉が容易に開かれ、ハイテク起業家基金は経済界の付加的な専門技術やノウハウを利用することができる。実のところ最も恩恵を受けるのは既成の企業自身であり、基金投資家としてドイツにおけるイノベーションやスタート・アップの現場について幅広い展望を得ることができる。更に基金のポートフォリオ企業として協力および参加するチャンスがある。

[DW編集局]