[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2016/06/10
抄訳記事公開日:
2016/07/04

教育と学習のデジタル化促進

Auf dem Weg zum digitalen Lernen und Lehren

本文:

連邦教育研究省(BMBF)と州文部大臣会議(KMK)は合同会議を開催し、教育におけるデジタル化について議論する。これに関してBMBFは概略下記のような報道発表を行った。

連邦および州は、教育におけるデジタル化を推進していく。デジタル化はBMBFおよびKMKにとって今年度の重点テーマの一つとなっている。「教育のデジタル化:ドイツのための展望」と題する合同会議で、教育、社会、政治各方面の関係者と共に、デジタル世界における未来の学習および教育をどのように展開すべきかについて議論する。

ヴァンカ大臣談:「教育のデジタル化イニシアチブには良いものが既に多くあるが、いまだに部分的解決策に留まっている。従って、BMBFは戦略的な「デジタル知識社会のための教育強化活動」と取り組んでいる。すべての教育領域においてデジタル・メディアにより学習のポテンシャルを総合的に開発していきたい。デジタル化のリスクに臆することなく、チャンスを前面に出しいくことが大切と思われる。教育のデジタル化によってドイツは、難民をどう社会に統合していくかという教育政策的重要課題を克服することができる」。

文部大臣会議議長であるボーゲダン ブレーメン州児童・教育大臣談:「教育のデジタル化は単なるスマートフォン、タブレット、コンピュータの操作に留まらない。今日の児童、生徒にとってデジタル・メディアと向き合うことは、計算、読み書きと同じく重要なことである。学習コンテンツのデジタル化は教育現場では既に普通のことになっているが、更なる推進のため文部大臣会議は今年度末までに教育のデジタル化に関する総合的な戦略を決定する」。

BMBFとKMKはドイツにおけるデジタル化とそれと同時になされる教育内容の改善に大きなチャンスを見出している。このため将来の支援策は、教育や学習において、いつでもどこでもデジタル・コンテンツが利用でき、個別の学習要件を満たし、かつ平等な教育の機会を提供することを目標とする。デジタル化は教育拠点ドイツを国際的により魅力ある場所とするのに貢献する。

特に職業教育、訓練の分野においてBMBFは既に「職業教育4.0」と題する各種の助成プロジェクトやプログラムによるデジタル化に力を注いでいる。その他、大学教育の領域では大学デジタル化フォーラムを推進し、デジタル学習および教育に関する措置を講じている。

デジタル化は教育のあらゆる領域に関係し、これを変化させている。州政府は既に多様なプログラム、プロジェクト等を提供して、メディア・リテラシーおよびデジタル・コンテンツの利用を振興しようとしている。また、これに関して、多くの教育者向けトレーニングを実施している。

[DW編集局]