[本文]

国・地域名:
中国
元記事の言語:
中国語
公開機関:
科技日報
元記事公開日:
2016/06/26
抄訳記事公開日:
2016/07/05

中国、新宇宙センターの初稼働、新型ロケットの打ち上げに成功

长征七号在海南文昌成功首飞

本文:

科技日報は6月26日付けで、中国は海南省文昌市にある新しい宇宙センターから新型の運搬ロケット「長征7号」を打ち上げたと伝えた。本記事ではその概要をまとめる。

6月25日午後20時過ぎ頃に実施された打ち上げは、海南文昌宇宙センター(Wenchang Satellite Launch Center、WSLC)にとって2014年10月に落成して以来、初めての打上げとなった。「長征7号」ロケットも新型ロケットで、初の打ち上げとなった。「長征7号」は今後の有人宇宙ステーション建設等に向けて開発されたとみられる、液体酸-ケロシンエンジンを搭載した中国最新型の中型運搬ロケットである。「長征7号」は2段式デザインで、ロケットブースタ4個を搭載し、全長53.1メートル、全備質量(ペイロードを除く)597トンの新型ロケットである。当ロケットは地球低高度軌道(約300km)に13.5トン、太陽同期軌道(約700km)に5.5トンという中国現時点で最高の搭載能力を持つという。

海南文昌宇宙センターは中国国内で規模が一番大きく、発射環境が最も整っている発射場として、中国今後の宇宙開発能力向上への寄与で大きく期待されている模様。

[JST北京事務所]