[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2016/06/16
抄訳記事公開日:
2016/07/08

海洋研究ツェッペリン号

Ein Zeppelin für die Meere

本文:

バルト海における渦潮の研究のため、海洋研究を目とした世界初の飛行船が投入されることになり、連邦教育研究省(BMBF)はこれに関して概略下記のような報道発表を行った。

2016海洋科学年の旗の下、飛行船が世界で初めて出発した。ヘルムホルツ協会ゲーシュタッハト・センターの主導で、12日間にわたりウーゼドムとボルンホルム間の海域で渦潮の計測に当たる。時計の歯車のように相互に関係しあう小さな渦の根本的な海洋プロセスについてはまだ未研究であり、海洋の食物連鎖、アオコ、そして気候に大きな影響を及ぼすことが推定されている。

ヴァンカ大臣は飛行船の出発に当たり、「海洋を理解するためには、まだ多く研究が必要である。高度な装置を搭載した飛行船の利用は、ドイツが費用を惜しむものでないことを示している。ドイツはその優れた研究者と研究インフラによりこの分野でも国際的にトップの位置づけにある、と誇りをもって言える」と語った。

「海洋の時計ともいうべき渦の研究により気候、海洋の状況に関する理解が根本的に変化することになる」とヘルムホルツ協会ヴィーストラー会長は語った。

[DW編集局]