[本文]

国・地域名:
ノルウェー
元記事の言語:
英語
公開機関:
ノルウェー研究会議
元記事公開日:
2016/06/27
抄訳記事公開日:
2016/08/08

研究者募集にかかるノルウェー研究会議の新方針

New policy for researcher recruitment to increase interaction and international mobility

本文:

ノルウェー研究会議の2016年6月27日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
===
ノルウェー研究会議はこのほど、研究者募集に際しての新方針を策定した。この方針は、研究と労働生活の間の相互作用を高め、若手研究者が海外での経験を容易に得られるよう設計されている。

この政策は、総合大学や各カレッジ部門との密な協議により作成されており、ノルウェー研究会議の役割において重要な意味を持つ3つの目的が定められた。つまり、研究者の評価プロセスの質を高め、その能力を拡大し、研究を魅力的なキャリアの選択肢とすることである。

また、各々の研究機関や部門および各国間での研究者モビリティを高めることも、独立した研究者としてのキャリアを強化するのに役立つとしている。

ノルウェー研究会議は、産業部門および公共部門の博士号取得制度をさらに強化充実させることで、労働生活との相互作用を拡大させたいと考えている。また、ノルウェー研究会議が資金供与している他の研究フェローシップの多くも、産業部門および公共部門との共同プロジェクトに直接関与しており、研究界以外にいる研究者にもキャリア開発の機会があることを示している。

さらに、海外での経験は、若手研究者の多くに新たな視点を持たせ、彼らが研究者としての独立性を拡大するための機会になるとしている。

ノルウェー研究会議から研究助成を受けているポスドク研究者が研究のために海外に滞在する場合、研究費支給期間が3~12か月間延長される場合があり、またノルウェー研究会議から研究助成を受けている博士課程の学生もしくはポスドク研究者は、海外の研究助成金を申請することができるとしている。さらにノルウェー研究会議は、介護に従事している男性および女性ならびにそのパートナーが海外での研究を続けられるよう、よりよい枠組みを検討していくとしている。

[JSTパリ事務所]