[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
国立衛生研究所(NIH)
元記事公開日:
2016/07/13
抄訳記事公開日:
2016/08/31

若手支援・指導プログラムにより長期的研究キャリアを形成

Early support and mentorship programs build long-term research careers

本文:

2016年7月13日付の国立衛生研究所(NIH)による標記報道発表の概要は以下のとおりである。

NIHの臨床研究教育プログラム(CRTP)と称する官民による指導付きの研究プログラムが、研究を志す医学生・歯学生のキャリア促進に役立っている。また同様のプログラムが、減少傾向にある生物医学系研究者や臨床医の供給源の強化に役立っている。

1997~2012年に実施されたNIH CRTPは年単位の研究強化プログラムで、NIH(メリーランド州ベゼスタ)の所内研究プログラムで実行された。今回の調査に当たった専門家はCRTP修了者についてキャリアと研究成果のデータ評価を行っている。CRTP修了者の調査では、専門課程、初期専門医学研修など正規の教育過程を修了した学生の約3分の2が現在(フルタイムで医療実務に従事するのではなく)何らかの時間を研究業務に充てていることが判明している。

上記のような指導付き研究体験の長期的な影響を評価するにはさらなる追跡調査が必要であるが、生物医学・臨床研究へ進む医師や歯科医師の減少傾向に歯止めをかけるには、医療専門学生に対する指導付き研究プログラムへの投資が極めて有益であると、今回の調査報告では結論付けている。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]