連邦と州政府は、共通課題である「地方経済構造の改善」に関する振興規則（GRW）を改正した。新たに追加されたり、改正された措置により構造的に脆弱な地域における競争力やイノベーション力をさらに振興する。改正は、適切なエネルギーインフラ、ブロードバンドの拡大、イノベーション・クラスターの助成条件の改善等に関する追加措置さらには教育やヒューマン・キャピタルの設立の措置を包むものとなっている。GRWの中心にあるのはこれまで同様に企業投資およびビジネス・インフラの振興である。

ガブリエル大臣談：「GRWを足がかりにドイツの構造的に弱い地域のために総合的な振興システムを構築する事が目標である。経済構造の弱い地域を今後の発展に対応させるために、新しい重点目標を早期に設定しなければならない。それ故例えば、専門人材の需要を満たすべく取り組む。GRWの改革を一歩一歩進めることにより、対象地域における成長とイノベーションを強化していくことができる。」

将来的にはGRWと並び、これまで東ドイツのみを対象としていた措置を国内すべての構造的に弱い地域に講ずるようにする。例えば「Unternehmen-Regio（旧東ドイツの新しい州に対する連邦教育研究省のイノベーション・イニシアチブ）」或いは「INNO-KOM-Ost（イノベーション・コンペテンス・イースト：東ドイツの公益外部産業研究機関の研究開発振興）」が該当する。

連邦および州政府は現在、このほど公表された勧告「2020年以降の構造的に弱い地域の助成に関するドイツ全土のシステム上の課題と構造およびその具体策」をベースとして、成長およびイノベーションのポテンシャルの強化に関する更なる提言と取り組んでいる。

[DW編集局]