[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
国民教育・高等教育・研究省(MENESR)
元記事公開日:
2016/07/26
抄訳記事公開日:
2016/09/28

フランスの宇宙産業に関する報告書

Remise du rapport sur la filière spatiale française

本文:

国民教育・高等教育・研究省の2016年7月26日付標記報道発表によると、2016年1月にフランスの宇宙セクターの将来に関するミッションを政府から委託されていた、ジュヌヴィエーヴ・フィオラゾ議員(前高等教育・研究大臣)から標記報告書がこのほど政府に提出された。ここでは、その報告書の構成とそれに盛られた提言を要約して以下に記す。

●報告書の構成
次の5章で構成される。

・第1章 アリアン6号:欧州の宇宙利用の自立基盤
・第2章 宇宙:デジタル革命の隠れた担い手
・第3章 技術的課題
・第4章 欧州におけるフランスの競争力の課題への対処を支援する公共政策
・第5章 総括と提言

●報告書に盛られた提言
フランスが決意をもって取り組むべき主要課題として次の5項目を提言している。

・フランスは利用、応用、デジタル化の取り組みにおいて宇宙領域をオープンにする必要がある。
・宇宙に関連する複数の重要領域において、フランス及び欧州の戦略的自立を明確に確保する必要がある。
・宇宙産業の強化のために的を絞った公共投資増が必要である。
・フランスの宇宙産業は、フランスのチーム内の結束を強化し、研究努力を蓄えて、グローバル市場に進出する必要がある。
・宇宙の実用的な利用について政策決定者や大衆に広く共有される必要がある。

[DW編集局+JSTパリ事務所]