[本文]

国・地域名:
EU
元記事の言語:
英語
公開機関:
欧州研究会議(ERC)
元記事公開日:
2016/09/01
抄訳記事公開日:
2016/10/17

将来のERC助成金受給者を奨励するためのフェローシップがスタート

Fellowships launched to encourage potential ERC grantees

本文:

欧州研究会議(ERC)の2016年9月1日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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チェコ共和国、エストニア、ハンガリー、ポーランドおよびスロベニアの5か国と、ベルギーのフランドル地方が、それぞれの国・地域における将来の欧州研究会議(ERC)の助成金申請者が、ERC助成金受給者の研究チームを訪問できるようにするためのフェローシッププログラムを立ち上げた。このプログラムは、今年はじめのERCによるイニシアティブを受け、競争的資金への参加者の幅を広げたいというERCの長年の要望に従って生まれたものである。2016年9月1日、ERCは約2,800人の助成金受給者に対し、この新しいフェローシップの来訪者受け入れに関する関心表明を提出するよう呼びかけた。

ERCの科学審議会は、ERCへの助成金申請前の研究者が国際的にその存在を示す機会を増やすことで、研究者の潜在能力を開発しうると考えている。このため2016年1月、ERCは、欧州の国および地域レベルの関連機関に対し、潜在的な助成金受給候補者が既に助成金を受けている研究者チームを訪問するための資金を提供するよう要請した。また、こうした制度のためのガイドラインも採択された。

今回、このような研究視察のためのフェローシッププログラムを初めて計画したのは、チェコ科学財団(Czech Science Foundation)、エストニア研究会議(ETAg)、ハンガリーの国立研究開発イノベーション局(National Research, Development and Innovation Office:NKFIH)、ポーランドの国立科学センター(National Science Center:NCN)、スロベニア研究機構(Slovenian Research Agency:ARRS)、およびベルギーのフランダース学術研究財団(Research Foundation-Flanders:FWO)で、他の機関もこれに続くことが期待されている。

[JSTパリ事務所]