[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2016/09/07
抄訳記事公開日:
2016/10/19

成人の読み書き能力を向上させる

Lese- und Schreibkompetenzen Erwachsener verbessern

本文:

第50回国際識字デーに当たり、連邦教育研究省(BMBF)は概略下記のような報道発表を行った。

新しい安全衛生規定を読む、介護申請書を記入する、子供の宿題を助ける、ドイツではこうしたことが多くの人にとって困難となっている。機能的非識字という問題を抱えた人々は、個々の文章は読んだり書いたりできるが、作業指示書のような短い文章ですら理解できない場合がある。

連邦および州はその他の関連機関と共に2016年から2026年の10年間で、識字・基礎教育および成人の読み書き能力改善を集中的に支援していく意向である。ヴァンカ大臣は「この10年間の中心課題は、機能的非識字者および識字者のあらゆる環境に働きかけて、読み書きの能力を改善するよう勇気づけることである。そのためには様々な学習ニーズのそれぞれ合致するものを提供していく必要がある」と語った。

BMBFが助成する数多くのプロジェクトでは、2016年国際識字デーを利用しその地域あるいは分野において、日常生活や職業における読み書き能力向上のチャンスに注目させるように働きかけている。例えば学習効果が良好なコンテンツや、感受性強化コンセプト、連携モデル等を開発し、この分野での最高の経験を普及させ、様々な催しが行われている。

トリアー国民学校のプロジェクトでは、「職場指向型識字と成人基礎教育」と題し、当該者およびその家族が支援策および継続教育に関する可能性に関して情報を得ることができ、両親や教育者が、どうすれば子供に読書させることができるのか、そのアドバイスを得るといった様々な催しを1週間にわたって実施する。

BMBFは、この10年間に多様なプロジェクトを総額1億8,000万ユーロで助成する。識字および基礎教育の10年間の開幕式典は、2016年11月にベルリンで開催される。

[DW編集局]