[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2016/09/14
抄訳記事公開日:
2016/10/31

最重要微細技術

Winzige Technologie mit maximaler Bedeutung

本文:

連邦閣議はアクションプラン「ナノテクノロジー2020」を決定。これに関して連邦教育研究省(BMBF)は概略下記のような報道発表を行った。

BMBFが提出したアクションプラン「ナノテクノロジー2020」が閣議決定された。ナノテクノロジーに関する多様な活動は省庁横断的に結束し、気候変動、エネルギー転換、デジタル化、健康交通、インダストリー 4.0等の中心的、社会的に重要な課題に対応するものである。アクションプランの目標はナノマテリアルが安全かつ環境に優しい形で製造され、利用されることである。同時にドイツの研究やドイツ生産者の国際競争力を強化する必要がある。

ヴァンカ大臣は「ナノテクノロジーは既に生活の一部となっている。その応用は、医療であれ情報技術であれ、多くの利点をもたらしている。しかしながらこの技術のポテンシャルにはまだ使われていない余地が残されており、さらなる研究が必要である。同時にこの技術を安全に利用するためには、可能性のあるリスクについて注意しておく必要がある」と語った。従って、ナノマテリアルが人間および環境に及ぼす影響に関する研究は、将来においても大きな役割をはたすことになる。大臣は「ナノテクノロジーのチャンスとリスクに関する一般の対話を求め、拡大していく」と続けた。

新アクションプランは、材料研究およびナノテクの分野に積極的で研究集約的な中小企業を支援するものである。またこの領域における優秀な人材の訓練および再教育もその対象となる。またBMBFはナノテクに対する科学をベースとした、オープンな取り組みに向けて国際的にも尽力することになる。

BMBFは今年ナノテクノロジー振興のため約1億9,000万ユーロを投入する。現在ドイツでは、企業、アカデミア、業界団体等による2,200に及ぶ機関のネットワークがナノテクノロジー分野で活動している。そのうち約半分が企業でその中で75%が中小企業である。

このアクションプランは新ハイテク戦略の一環である。

[DW編集局]