[本文]

国・地域名:
EU
元記事の言語:
英語
公開機関:
欧州委員会(EC)
元記事公開日:
2016/09/25
抄訳記事公開日:
2016/11/11

研究・イノベーションに関するEU-スイス関係

EU-Swiss relations

本文:

2016年9月25日付の欧州委員会(EC)によるEU-スイス関係に関する発表記事のうち、研究・イノベーションに関する概要は以下の通りである。

スイスのHorizon 2020への参画
現在スイスはユーラトムの研究・研修プログラム(Euratom Research and Training Programme)やITERプロジェクトなど、Horizon 2020への部分的な参画(association)に留まっているが、スイスが2017年2月9日までにEU-スイス間の「人の自由移動に関する合意(FMOPA)」のクロアチアへの適用拡大プロトコルを批准すれば2017年1月1日に遡って自動的に全プログラムへの完全参画となる。しかし批准されなければ2016年12月31日に遡って、スイスのHorizon 2020への部分的な参画は適用されなくなる。

スイスのエラスムス・プラス(Erasmus+)への参画
Erasmus+ プログラムは研究者及び学生の交換など人の自由移動と密接に関連しているため、EUは常にErasmus+ へのスイスの参画と前述のプロトコルは密接に関連している事を明確に指摘して来た。現状においては、EUとスイス当局はスイスのErasmus+ への参画に関する現行の交渉を中断する事で合意し、2014年の公募で採択された者との契約調印時までに合意に至る事が不可能である点を確認した。従って、Erasmus+ 規則にて示されているとおり、合意書に調印されるまでは、スイスは当初想定された様なEU加盟国との対等な立場(即ちプログラム国として)で Erasmus+ に参画することは出来ず、他の第三国と同じ立場に留まる(即ちパートナー国として)ことになる。

[DW編集局]