[本文]

国・地域名:
チェコ共和国
元記事の言語:
英語
公開機関:
チェコ技術庁(TA CR)
元記事公開日:
2016/10/10
抄訳記事公開日:
2016/11/22

研究開発を支援するヴィシェグラード4か国機関の代表が会合

TA CR INITIATED A MEETING OF REPRESENTATIVES OF V4 AGENCIES SUPPORTING R&D IN BRNO

本文:

チェコ技術庁(TA CR)の2016年10月10日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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チェコ技術庁(TA CR)のPetr Očko議長の呼びかけにより、スロバキア・イノベーション・エネルギー庁(SIEA)、ポーランド国家研究開発センター(NCBR)およびポーランド企業開発庁(PARP)、ハンガリー政府研究開発・イノベーション事務局(NRDI)の代表がブルノに集まった。代表者らは、TA CRとチェコ輸出保証・保険公社(EGAP)のプロジェクト「研究開発の輸出支援」が紹介された国際エンジニアリング・フェアと、Export Houseを訪れた後、相互の関係強化のための意見交換を行った。会合では、TA CRによる欧州イノベーション機関ネットワーク(TAFTIE)の議長就任準備も取り上げられた。

NCBRは、事務処理プロセスのスピードアップを促すよう世界銀行から提言を受けて開発したプログラムについて主に紹介した。プログラムでは申請提出から60日後に、プロジェクトへの資金を提供するか否かの判断が下される。

PARPは、プロジェクト評価の際のアプローチを根本的に変更したことで、形式的な側面よりも内容や中心となるアイデアが重視されるようになったことを発表した。一次審査の後、申請者本人が審査委員に対してプロジェクトをプレゼンテーションする。また、プロジェクトの金銭的側面やビジネス・プランも慎重に審査される。こうした取組みは、これまでのところ有益な成果をあげているとのこと。

スロバキアからは、2020年から2030年にかけ、インダストリー4.0に向けて国家レベルで態勢を整えることを目標に、次世代の人材教育からスタートする新たな「スマート・エネルギー戦略」が説明された。

NRDIで責任者を務めるPálinkás教授からは、欧州レベルで重要なインフラになるはずだとしてプロジェクト「ELI」が紹介され、また同氏は「私たちは、EU構造資金から資金提供されている大規模研究施設の共同利用について、ヴィシェグラード4か国レベルで合意しなければならない。」とも述べた。

会合に参加した代表者らは、今後のさらなる協力の必要性についても合意した。

[JSTパリ事務所]