[本文]

国・地域名:
EU
元記事の言語:
英語
公開機関:
共同研究センター(JRC)
元記事公開日:
2016/12/20
抄訳記事公開日:
2017/02/01

JRC、欧州各国の大学との協力で共同博士課程パートナーシップを開始

JRC launches collaborative doctoral partnerships

本文:

欧州委員会共同研究センター(JRC)の2016年12月20日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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欧州委員会共同研究センター(JRC)は、EU加盟国およびEUのホライズン2020に参加している各国の大学と協力して、新しい共同博士課程パートナーシップ(Collaborative Doctoral Partnershop:CDP)をスタートさせる。このパートナーシップは、科学と政策の関連性を強化するため、特に政策決定のための研究を対象に、博士号取得を目指す新世代の学生たちに機会を提供するものである。

CDPを通じ、JRCは科学技術の分野で国際的に名声の高い大学との戦略的協力関係を確立し、新世代の学生たちに博士課程の研究の機会を提供していく考え。この制度に参加することにより、科学と政策の連携の必要性を実感し、政策サイクルの各段階における研究の必要性を理解し、サイエンス・コミュニケーションのための新たなスキルを習得することができるとしている。

実際には、研究プログラムは共同で進められ、大学とJRCが博士課程の研究を相互に実施および監督していくことになる。

このパートナーシップは、関連技術や能力の相互的な向上を促し、知識や能力を組み合わせ、主要な研究分野でネットワークを構築することで、JRCと大学の間の協力関係を強化することにもつながるとしている。

2016年12月19日に公募開始されたプロジェクトの試験フェーズでは、エネルギーおよび輸送のモデル作成、土壌および土地利用の変化、バイオ経済および森林、機械学習、ゲノミクスおよびバイオインフォマティクス、ならびに廃炉および廃棄物管理という6つのテーマ分野が奨励される予定となっている。

[JSTパリ事務所]