[本文]

国・地域名:
ノルウェー
元記事の言語:
英語
公開機関:
ノルウェー研究会議
元記事公開日:
2017/02/17
抄訳記事公開日:
2017/04/06

ノルウェーの社会科学研究所に関する評価結果を発表

Social science research institutes a national asset

本文:

ノルウェー研究会議の2017年2月17日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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ノルウェー研究会議は、公的な基本資金を提供している22の社会科学研究所を評価するため、ウプサラ大学のKerstin Sahlin教授率いるノルウェー国内の専門家からなる審査委員会を任命し、このほどその評価結果が明らかになった。

ノルウェー研究会議科学部門のAnders Hanneborg部長は、「社会科学研究所は国の財産である、ということが一つの主な結論である。これらの研究所は、政策策定や社会発展に対し、数々のレベルで重要な貢献を果たしている。また政策設計に関しては、研究者と実務者が意見交換する重要な場となっている。」と話している。

審査委員会は、政府は引き続きこの分野への投資を継続するべきであると提言している。同時に、重点分野、内部組織および科学出版物などは、各々の研究所によって大きく異なることも今回の評価で明らかにされている。

社会科学研究所は、研究所部門の約15%を占める程度であるが、出版活動に関しては同部門の30%近くを占めており、他の分野の研究所と比べて、科学出版物を重視する傾向が強いということがわかった。

審査委員会によって“国際的”であると分類された社会科学研究所は、研究者のフルタイム当量(FTE)当たりの科学出版物数が最も多かった。

審査委員会は、プロジェクトおよび出版における研究所の国際協力は十分なレベルにあり、EUのフレームワークプログラムに基づく数で示された以上の成果を収めている、としている。

ただし、ここでも研究所間での大きな開きが見られ、審査委員会は、各研究所の具体的な目的やリソースに基づいて国際協力のための個別目標を定めるべきであることを提案している。

[JSTパリ事務所]