[本文]

国・地域名:
スイス
元記事の言語:
英語
公開機関:
スイス国立科学財団(SNSF)
元記事公開日:
2017/03/06
抄訳記事公開日:
2017/04/20

オープンリサーチデータ:研究プロジェクトへの資金供与にデータ管理計画を導入

Open Research Data: data management plans will be introduced in project funding

本文:

スイス国立科学財団(SNSF)の2017年3月6日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
===
スイス国立科学財団(SNSF)が、プロジェクトへの資金供与に新たな要件を織り込むことになった。2017年10月以降、研究者は、研究プロポーザルにデータ管理計画を統合して提出することが要求される。

現在、科学データ、特に研究データを誰もが利用できるようにするため、世界各地で数々のイニシアティブが進められている。SNSFも、これらのイニシアティブの基本理念に同意し、オープンリサーチデータに向けた重要なステップとしてデータ管理計画を捉えている。

データ管理計画は、プロジェクトを開始する前にデータのライフサイクルについて考えるよう研究者らを促す役割を果たすとし、SNSFは研究者に対し,情報開示の障害になるような法的、倫理的もしくは著作権上の制約がない限り、各自のデータおよびメタデータを誰もが見つけ、アクセス、再利用が可能なフォーマットで非営利的なデジタルリポジトリに保管することを求めていく。SNSFは、アップロード・コストの面で貢献する意向。

SNSFは現在、データ管理計画(Data management plans :DMPs)のガイドラインをまとめており、全学術分野が満たすことのできるようなDMP関連の要件が検討される。詳細は2017年春に発表される予定で、まとまり次第SNSFのウェブサイトに掲載される。なお、2017年春の期日までに提出されるプロジェクト提案書については、DMPを織り込む必要はない。

SNSFは、オープンリサーチデータは、科学研究の影響力、透明性および再現性に基本的に貢献するものである、としている。

[JSTパリ事務所]