[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
国立科学財団(NSF)
元記事公開日:
2017/03/08
抄訳記事公開日:
2017/04/26

5Gの先を見据えた先進的なワイヤレス研究の加速のために610万ドルを支援

NSF awards $6.1 million to accelerate advanced wireless research, push beyond 5G

本文:

2017年3月8日付の国立科学財団(NSF)の標記発表の概要は以下のとおりである。

国立科学財団(NSF)は、PAWR(Platform for Advanced Wireless Research)プログラムを通じ、無線通信およびネットワーク技術に関する基礎研究を加速するため、5年間のアウォード(610万ドル)を発表した。

PAWRプロジェクトオフィス(PPO)を通じて、米国のイグナイト社(Ignite Inc.)およびノースイースタン大学(Northeastern University)は、NSFおよび業界のパートナーと協力して、米国全土に複数の都市規模のテストプラットフォームを構築し、監督する。PPOは、今後7年間に約1億ドルの公的および私的投資を管理する。

過去10年間で、米国における無線インターネット接続デバイスの使用量はほぼ倍増している。この指数関数的な成長の勢いが続くにつれて、インターネットトラフィックに対応するための容量増加の必要性も増大している。スマートフォン、接続されたタブレット、ウェアラブル・テクノロジーなどのデバイスの急速な普及により、従来の4G LTEおよび公共Wi-Fiネットワークにはこれまでにない負担がかかり、増大する需要に対応できそうにない。

NSFは、現在の4G LTEおよびWi-Fi能力を超え、将来の高度なワイヤレスネットワークを可能にする、利用に触発された基礎研究開発を促進するためにPAWRプログラムを設置した。 PAWRは、米国の学術・産業界の無線研究コミュニティによって設計された小規模都市や地域社会規模の実験的な研究プラットフォームを通じ、全米の無線システムに革命を起こす強力な新しい無線デバイス、通信技術、ネットワーク、システムの開発に取り組む。 これらのプラットフォームは、ブロードバンドの接続性を強化し、通信業界における米国のリーダーシップと経済的競争力を今後長年にわたって維持するための基礎研究を支援することを目指している。

「PAWRプロジェクト・オフィスを率いることは、スマート・コミュニティのためにネットワーキング基盤構築を支援するという米イグナイト社の使命の重要な要素である。この取り組みは、スマートで接続されたコミュニティが都市サービスを変革するために必要な高度なワイヤレスネットワークを開発するのに役立つ。」と公益のための超高速、次世代アプリケーションのサポートを目指す官民パートナーシップである米国のイグナイト・インクのエグゼクティブ・ディレクター、ウィリアム・ウォーレス氏は述べた。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]