[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
国民教育・高等教育・研究省(MENESR)
元記事公開日:
2017/04/05
抄訳記事公開日:
2017/06/07

高等教育・研究の現状 第10版(2017年度版)の公表②

L'état de l'Enseignement supérieur et de la Recherche en France n°10 - Avril 2017

本文:

国民教育・高等教育・研究省(MENESR)は2017年4月5日付で標記資料を公表した。この文書の中から研究人材に関する部分の概要を以下に抜粋して示す。

・研究開発の人的資源
2014年にフランスでは50万人以上が研究活動に従事している。女性は研究要員全体の30%を占め、研究者の26%を占める。2014年の研究者数はフルタイム換算で26万6,700人で、5年間で17%伸びている。2009~2014年の間の研究者数の伸びは企業(+21%)が政府機関(+6%)より大きい。

・研究における機会均等
2014年、女性は研究要員全体の30%を占め、研究者の4分の1強を占めた。一方政府機関の研究者は36%が女性であるのに対し、企業では20%であった。研究分野別の比率をみると、女性の比率が最も多いのは医学、化学、農学である。

・企業における研究者
2013年、フランス国内の企業で約22万人の研究者が研究開発業務に従事した。この研究者らは若手が多く、女性は少ない(20%)、大半が理工系グランゼコールの出身である。企業では研究者の12%が博士で、17%が修士である。

・博士課程と博士号取得者
2015学年次には7万4,450名の学生が博士課程に在籍している。博士課程院生の数は2009年以降継続して減少しているが、2015年に授与された博士号の数は1万4,500件でここ3年は比較的安定したレベルにある。

[DW編集局+JSTパリ事務所]