[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
エネルギー省(DOE)
元記事公開日:
2017/05/23
抄訳記事公開日:
2017/06/23

2018年度米国エネルギー省(DOE)予算要求:ハイライトは国家安全保障、初期段階エネルギー研究開発、エクサスケール・コンピューティング

President’s FY 2018 Budget Proposal Emphasizes National Security, Early Stage Energy R&D, and Exascale Computing

本文:

2018年度米国エネルギー省(DOE)の予算要求についての標記記事の概要は次のとおりである。

ペリー米国エネルギー省長官によると、2018年度エネルギー省予算では、核能力の強化と初期段階のエネルギー技術の研究開発に重点を置くこととしており、国立研究所において最先端科学の研究開発を継続することにより、米国のエネルギーと国家安全保障を向上させるとしている。

主な予算配分は次のとおり($/111円のレートで換算):
•64億ドル(7,104億円):科学・エネルギー研究開発プログラム(最先端イノベーションと初期段階研究開発に焦点を移して):主な内訳は次のとおり。
‐45億ドル(5,000億円):科学局:世界最速コンピュータ開発、基礎研究
‐7億300万ドル(780億円):核エネルギー局
‐2億8千万ドル(311億円):化石エネルギー局
‐1億2千万ドル(133億円):電力供給とエネルギー信頼局
‐6億3,600万ドル(706億円):エネルギー効率再生局

•5億800万ドル(564億円):科学局および国家核安全保障局(NNSA):エクサスケール・コンピュータを2021年に実現し、コンピュータ科学技術における首位の座を奪還する。

•3億7,000万ドル(410億円):米国エネルギー・インフラおよびDOE企業のサイバー攻撃対策強化と支援

•1億2,000万ドル(133億円):米国核廃棄物管理プログラム

•102億ドル(1兆1,322億円):核兵器関連企業の安全性、セキュリテイ、および効率性の保持と強化に関する活動

•18億ドル(1,998億円):核不拡散防衛に関する活動

•65億ドル(7,215億円):環境管理:第二次世界大戦および冷戦時の核遺産の除去

2018年度エネルギー省予算要求総額の280億ドル(3兆1,080億円)は、主に、下記のような投資に使われる:
•米国の核兵器の近代化
•エクサスケール・コンピュータの実現
•米国の核廃棄物管理プログラムの推進
•米国の電気グリッドのサイバー攻撃からの防衛
•エネルギー省の研究所における研究重点を初期段階の研究開発に移行することにより、アメリカが効率的かつ経済的に、科学・エネルギー研究において優位に立てるようにする。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]