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国・地域名:
ノルウェー
元記事の言語:
英語
公開機関:
ノルウェー研究会議
元記事公開日:
2017/05/04
抄訳記事公開日:
2017/07/06

ノルウェー研究会議が2016年年次報告書を発表

Abridged version of the Research Council of Norway’s annual report for 2016

本文:

ノルウェー研究会議の2017年5月4日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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ノルウェー研究会議は2017年5月3日、2016年の年次報告書(ノルウェー語)を発表した。報告書の簡略版(英語版)によると、ノルウェーは2016年、国内外で世界レベルの研究環境を構築し、EUのフレームワーク計画「ホライズン2020」に基づく資金獲得の国際競争でも大きな成果をあげたことが示されている。研究者はより多くの論文を発表し、企業による研究も増え、多様なステークホルダーが協力関係を拡大した、としている。

ノルウェー研究会議の資金供与制度は、サイエンスメリットや社会的便益を拡大することを目的としており、ある調査によれば、論文引用件数の最も多いノルウェーの研究者200人のうち、171人がノルウェー研究会議から助成金を受けていることが明らかとなっている。年次報告書には、ノルウェー研究会議からの資金を獲得する際には、分野に関わらず質の高い申請と厳しい競争があることが示されている。

北欧イノベーションリサーチ教育研究所(NIFU)が実施した調査によれば、ノルウェー研究会議への助成金申請書作成に費やされた1人年(person-year)あたり、平均で1,100万ノルウェークローネの資金がもたらされている。また調査の中で研究者は、各自のプロジェクトが承認されたか否かに関わらず、助成金申請書の作成プロセスで大きな収穫を得たと報告している。

研究会議は昨年、ノルウェーの貿易産業を強化するための研究に43億ノルウェークローネの予算を割り当てており、ビジネス部門がノルウェー研究会議の資金供与手段を十分に利用していることが示されたが、ノルウェー統計局の調査では、ビジネス部門は研究開発に自己資金も多く支出していることも示されている。これに対し研究会議のJohn-Arne Røttingen事務総長は、「これは、研究に基づいたイノベーションを、構造改革とより多くの価値創出につながる道だと考える企業が増えていることを明確に示している」と述べている。

[JSTパリ事務所]