[本文]

国・地域名:
オランダ
元記事の言語:
英語
公開機関:
オランダ科学研究機構(NWO)
元記事公開日:
2017/05/10
抄訳記事公開日:
2017/07/11

レジリエントな社会のための持続可能な協力の研究が、1,880万ユーロを受領

Research into sustainable cooperation for a resilient society receives 18.8 million euros

本文:

オランダ科学研究機構(NWO)の2017年5月10日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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オランダのイェット・ブッセマーカー教育・文化・科学大臣は2017年5月8日、オランダ科学研究機構(NWO)のプログラム「Gravitation」に採択された6件のうち1つが、1,880万ユーロの資金を授与される「SCOOP(Sustainable Cooperation : Roadmaps to a Resilient Society 持続可能な協力:レジリエントな社会へのロードマップ)」であることを発表した。オランダの5つの大学の社会学者、心理学者、歴史学者および哲学者が、レジリエントな社会のための持続可能な協力に関する研究を実施することになる。SCOOPは、昨年発表されたオランダ国家研究アジェンダ(Dutch National Research Agenda)の「レジリエントかつ有意義な社会(Resilient and meaningful societies)」とも連動している。

研究者は今後10年にわたり、レジリエントな家庭、コミュニティおよび組織のカギとなるような「協力関係」について科学的な研究を実施していく。個々の研究者が力を合わせることで、一人では達成できないような成果の実現を目指す。

SCOOPは、ヘルスケア、労働および統合の分野で持続可能な協力を行うための新たなソリューションを導くことを目的としており、フローニンゲン大学、ユトレヒト大学、アムステルダム自由大学およびエラスムス・ロッテルダム大学の研究者が密に協力する。社会学者、心理学者、歴史学者および哲学者の専門知識を集結することで、革新的な「混合」研究法を用いてこれらのソリューションの効果をテストし、エビデンスに基づく政策提言を考案する。

Gravitationプログラムにはオランダ教育・文化・科学省が資金を提供しており、NWOは、研究者チームの選定について助言している。Gravitationの目的は、最も高い学術レベルでの協力関係に新たな推進力をもたらすことであるとしている。

[JSTパリ事務所]