[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2017/05/26
抄訳記事公開日:
2017/07/20

バッテリー研究における日独共同プロジェクトへの第一歩を踏み出す

Deutschland und Japan legen den Grundstein für gemeinsame Projekte in der Batterieforschung

本文:

ドイツ連邦教育研究省(BMBF)と日本の新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が蓄電池研究に関する覚書に調印し、これに関してBMBFが概略下記のような報道発表を行った。
蓄電池は日常生活への多様な利用、例えば電気自動車のような未来技術にとって基礎をなするものである。性能のよいバッテリーなくして、エンターテインメント・エレクトロニクス、電気工具、フォークリフト、医療機器、電気自動車等は考えられない。このためドイツでの蓄電池研究は特に重要である。

日本はエンターテインメント・エレクトロニクスへの利用拡大を契機に既に90年代に蓄電池研究を立ち上げ、拡大し、今日ではこの領域において世界的をリードする拠点となっており、蓄電池研究のパートナーとして重要である。独日両国の研究機関は共同の蓄電池研究により相互に恩恵を受けることができる。
東京での覚書締結後、ミュラー政務次官は「日本は蓄電池研究におけるドイツにとっての重要なパートナーである。研究を共に迅速に進めるためシナジー効果を結集しなければならない。そのため両国は競争前のフェーズにおける蓄電池研究での良好な協力を明確にし、拡大していこうとしている」と語った。

背景情報:
ミュラー次官は日本滞在中に、日本側プロジェクト・パートナーである京都大学を訪問。プロジェクトの紹介と蓄電池技術の将来に関する活発な議論を交わした。
ドイツ側はギーセン大学およびフラウンホーファー化学技術研究所(ICT)、日本側は京都大学が「次世代リチウムイオン技術としてのイオン交換膜による亜鉛空気電池」および「安価なエネルギー・ストレージ・デバイス」というテーマを選択した。9月には大阪でワークショップ開催を予定しており、更に二つの共同プロジェクトがスタートする予定である。

[DW編集局]