[本文]

国・地域名:
ノルウェー
元記事の言語:
英語
公開機関:
ノルウェー研究会議
元記事公開日:
2017/06/01
抄訳記事公開日:
2017/07/24

イノベーションプロジェクトに11億ノルウェー・クローネ

NOK 1.1 billion for innovation projects

本文:

ノルウェー研究会議の2017年6月1日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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ノルウェー研究会議はこのほど、産業部門イノベーションプロジェクト(Innovation Project of the Industorial Sector)に過去最高となる約11.2億ノルウェー・クローネの資金提供をすることを発表した。

ノルウェー貿易産業省のMonica Mæland大臣は、今回の措置によりノルウェー企業が長期的な視点を持ち、革新的な製品やサービスの創出を通じて競争力を向上するために重要な一歩になると言及した。

研究会議は近年、申請プロセスを簡素化するための措置を講じており、かつ申請を行う企業に対する助言サービスを拡充している。これは、産業部門イノベーションプロジェクト概要の募集においてプロジェクト概要を提出すれば、企業は最終的な申請書を作成、提出する前に助言を得ることができるもの。研究会議はまた、プログラムもしくは他の資金供与制度に基づくどの公募が当該プロジェクトに適しているかについても、企業にアドバイスしている。

昨年冬から今春にかけ、研究会議は国内の数々な場所でプロジェクト・ワークショップを開催しており、6月から9月にかけては、同様のワークショップが7回開催される予定となっている。企業がこうしたサービスを利用すれば、自社のイノベーションプロジェクトの構築や展開方法について助言や具体的な指針を得ることができる。

研究会議の分析では、ノルウェーの企業の研究活動およびイノベーションのペースはかつてないほど活発になっている。SkatteFUNN研究開発税制優遇制度は大きな成果をあげており、2016年に研究会議は、ノルウェーの貿易産業のための研究開発プロジェクトに43億ノルウェー・クローネの資金を提供している。

[JSTパリ事務所]