[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
Innovate UK
元記事公開日:
2017/06/13
抄訳記事公開日:
2017/07/26

産業戦略チャレンジ基金によるロボット技術とAIに関する公募

Robotics and AI: apply in the Industrial Strategy Challenge Fund

本文:

Innovate UKの2017年6月13日付標記発表によると、極度に困難な環境で必要となる技術やシステムに関する2件のコンペティションを通じて、英国企業に対して最大1,600万ポンドが出資される。概要は以下のとおり。

Innovate UKは、深部採掘、原子力エネルギー、宇宙、洋上エネルギーなどの分野で利用するロボット技術および人工知能(AI)技術に対するファンディングを用意する。これは産業戦略チャレンジ基金による活動の一環である。人間を危険な作業環境から切り離して、人間の限界を超えて行動できるロボット技術の開発を狙う。

●実証モデル・プログラム
ロボット技術とAIの実証モデル開発を促進するプロジェクトに最大600万ポンドのファンディングが準備される。今回はコンペティションの第1段階であるが、応募プロジェクトは極限環境における個々の技術、システムまたはサブシステムといった技術開発の方向性を探るフィージビリティ・スタディに重点を置くことになる。

第2段階は2018年に実施されるが、この段階では現実の極限環境での試験・実証を行う完全統合型システムの実験展開に重点を置く。

●共同研究開発
これまでにない新規システムを創出する共同研究開発に関する公募で、総額1,000万ポンドのファンディングが予定されている。各プロジェクトは次のような大幅な機能改善の可能性を実証する必要がある。
・アクチュエータ、センサー、通信向けのイノベーション材料またはシステム
・構造上の耐久性や放射線耐性などロボットの能力向上
・マシン・ビジョン・システム(機械視覚システム)の改良
・状況把握、ナビゲーション、位置特定、マッピングの各技術の向上
・エネルギー効率のより優れたデバイスおよびシステム
・センサー、部品、集積サブシステムなど小型化システム
・検査・検証の手段・方法等のシステム・エンジニアリング
・ミッション計画とリスク管理

ロボット技術とAIによる課題挑戦は産業戦略チャレンジ基金の一環である。政府は今後4年間にこの課題領域に9,300万ポンドを投資する。

[DW編集局]