[本文]

国・地域名:
スイス
元記事の言語:
英語
公開機関:
スイス国立科学財団(SNSF)
元記事公開日:
2017/06/30
抄訳記事公開日:
2017/08/09

FP9に対するSNSFのポジション

SNSF position on the next European Framework Programme for Research

本文:

スイス国立科学財団(SNSF)の2017年6月30付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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ブリュッセルでは、2021年に開始される次の欧州研究フレームワーク計画に向けた準備を既に始めているが、スイスの国家研究資金配分機関であるSNSFも、ポジション・ペーパーを通じてこの話し合いに貢献している。

SNSFは、ホライズン2020を概観し、自らのファンディング制度の運営経験をもとに、欧州連合の次期フレームワーク計画(FP9)に対して次の7つの提言を作成した。
・ 次期フレームワーク計画のバックボーンとしてのエクセレンス(卓越性)の維持
・ 継続性の追求、ERC(欧州研究会議)の強化、研究とイノベーションの間における強固な結びつきの確立
・ 欧州の将来への投資
・ 第9次フレームワーク計画に、欧州としての明確な付加価値を持たせること
・ エクセレンスのシーズ拡散と、参加者の拡大
・ 国際協力と開放性を通じた地球規模課題の克服
・ 最新の課題への対処

SNSFにとって、「欧州における卓越した科学基盤の強化」というホライズン2020の目的が最も重要であると捉え、次の欧州の研究イノベーションフレームワーク計画でも引き続きこの点に力を入れるべきとしている。フレームワーク計画は、欧州研究圏(ERA)の重要な一部であり、SNSFはサイエンス・ヨーロッパ(Science Europe)への関与、ECの協議への積極的な参加、国際的な協力およびモビリティのための数々のメカニズムと手段を通じて、ERAの発展に貢献している、としている。

[JSTパリ事務所]