[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
エネルギー省(DOE)
元記事公開日:
2017/07/12
抄訳記事公開日:
2017/09/11

DOE、太陽光発電技術を前進させる48件のプロジェクトに4,620万ドルのファンディングを発表

Energy Department Announces $46.2 Million for 48 Projects to Advance Solar Power Technologies

本文:

2017年7月12日付のエネルギー省(DOE)による標記発表の概要は以下のとおりである。

DOEはこのほど、Sunshotイニシアティブの一環として48件のプロジェクトに対する4,620万ドルのファンディングを発表した。これらプロジェクトでは革新的な早期段階の太陽光発電技術の開発を意図したもので、これによりコスト低減と信頼性および効率性の向上を狙う。

上記プロジェクトは2件のSunshotプログラムに跨っている。(太陽光発電技術の研究推進を図る)太陽光発電研究開発 2:モジュールとシステム(PVRD2)および(早期段階の太陽光利用技術研究を支援する)技術を市場へ 3(T2M3)の2件である。さらにコスト分担の要請により民間セクターの追加ファンディングを活用して、官民による投資総額は約6,500万ドルに達する予定である。

・太陽光発電研究開発 2(PVRD2)
次世代の太陽光発電技術の開発を目的とし、対象プロジェクトは28プロジェクトで、ファンディング総額は2,050万ドルである。

PVRD2では広範囲にわたる太陽光発電の研究経路を支援する。それにはモジュール設計、ハイリスクの新興研究、迅速な実装を容易にする技術などが含まれる。これらプロジェクトの約80%は大学研究機関が主導しており、次世代のエネルギー研究者が最先端の太陽光技術を追究できるようにしている。これらプロジェクトでは、産業界全体に広く応用できる可能性のある新たな太陽光利用コンセプトの研究を行う。本プログラムは、太陽光を米国における最も費用対効果に優れたエネルギー源の1つとするべく、早期段階の研究開発にファンディングを実施するSunshotによる最新の取り組みである。

・Sunshot技術を市場へ 3(T2M3)
新技術利用促進するための早期段階の研究に従事する起業家や中小企業を支援するもので、対象プロジェクトは20プロジェクトで、ファンディング総額は2,570万ドルである。

T2M3では複数の太陽光エネルギー技術を選抜して、早期段階の実用化前のリスク軽減に取り組む研究に重点を置く。太陽光エネルギーの現在の成長軌道を維持するためには、産業界は(コスト削減を図りつつシステムの価値を高め、消費者による太陽光利用を増進し、太陽光のグリッド取り込みを促進することのできる)多様な製品やサービスを必要とする。太陽光の急速な成長にもかかわらず、中小企業にとっては、変革をもたらす技術の早期段階の研究開発に必要なファンディングの発掘という課題が今なお残る。本プログラムの下でファンディングを受ける企業は、自らの技術を実証する早期段階の研究を実行することになる。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]