[本文]

デイリーウォッチャー
国名:
米国
公開機関:
エネルギー省(DOE)
元記事公開日:
2017/07/17
抄訳記事公開日:
2017/09/12
元記事の言語:
英語

米国エネルギー省、4つのバイオエネルギー研究センターに4千万ドル(44億4千万円)

Department of Energy Provides $40 Million for 4 DOE Bioenergy Research Centers

本文:

7月17日付、米国エネルギー省の標記記事の概要は下記のとおりである。
本記事中の円ドル交換レートは111円/$。

米国エネルギー省(DOE)は、計4千万ドル(44億4千万円)で、4つのDOEバイオエネルギー研究センター(BRC)を設立するとの声明を出した。BRCは新世代の持続可能で費用対効果に優れたバイオ製品やバイオエネルギーの突破口となる。

DOEの国立研究所または名だたる大学が主導するこの4つのセンターは、バイオを基盤とした新しい経済の科学的下地を作るように設計されている。新しいバイオ基盤の経済とは、非食物バイオマスから直接、新しい製品や燃料を生み出すことである。初年度2018年度には4つのセンターに計4千万ドル(44億4千万円)が出資され、5年間支援が続くと見込まれている。

現代のバイオロジー革命はエネルギー産業に実に様々な新しい機会をもたらし、持続可能な資源としてのバイオマスから製品を作り出し、活用することができるようになった。上記4つのセンターは基礎科学と技術的基盤の発展を促進する、それにより米国企業並びに国民が新しいバイオを基にした経済を享受できるようになる、とはエネルギー省長官の言葉である。

以下の4つのセンターは公募を基に、外部ピア・レビュー審査により選ばれた。グレイト・レイクス・バイオエネルギー研究センター(ウィスコンシン・マディソン大学主導―ミシガン州立大学とのパートナーシップによる);バイオエネルギー・イノベーション・センター(DOEのオーク・リッジ国立研究所主導);ジョイント・バイオエネルギー研究所(DOEのローレンス・バークレー国立研究所主導);先端バイオエネルギー・バイオ製品・イノベーションセンター(イリノイ大学―アーバナ・シャンペーン校主導)。

今回の助成は元々あったDOEのバイオエネルギー研究センタープログラムへの追加措置である。元のプログラムは2007年にDOEの科学局にあったバイオロジー・環境研究部により設立された3つのセンターから成り、上記のウィスコンシン・マディソンとミシガン州立大学の共同によるもの、オーク・リッジ国立研究所によるもの、ローレンス・バークレー国立研究所によるものであった。

それから10年の間に3つのセンターは多くの突破口を生み出した。例えば、持続可能な農業についてのより深い理解、植物原料の主要なリエンジニアリング、原料の新しい分解方法の開発、微生物をリエンジニアリングすることによるより効率的な燃料生産など。総じて、3つのセンターは2,630のピア・レビュー済み出版物、607の発明公開、378の特許申請、191のライセンスまたはオプション、そして92の特許を生み出した。これらの業務を通じて、3つのセンターは大小の会社と協力しながら莫大な知見や専門知識を企業に移管した。

上記の業績を基に、3センターは次の段階として、バイオ燃料に焦点を当てることから、バイオを基盤とした化学物質や他のバイオ製品の開発へと展開する。今回、3センターに4つ目のイリノイ大学アーバナ・シャンペーン校が加わる。この大学での研究の特徴は、植物そのものを持続可能なバイオ工場として使って、ドロップイン燃料(改良せず、そのままで使用できる燃料)や化学製品を直接生産することである。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]