[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
国立宇宙研究センター(CNES)
元記事公開日:
2017/07/20
抄訳記事公開日:
2017/09/15

フランス・イスラエル間宇宙協力:衛星「VENUS」の打ち上げへ

COOPÉRATION SPATIALE ENTRE LA FRANCE ET ISRAËL. PROCHAIN LANCEMENT DU SATELLITE FRANCO-ISRAÉLIEN VENUS. LE CNES ET L’ISA À LA POINTE DE LA LUTTE CONTRE LE CHANGEMENT CLIMATIQUE

本文:

2017年7月20日付国立宇宙研究センター(CNES)の標記報道発表の概要は以下のとおり。

フランス・イスラエル衛星「VENUS」(新小型衛星による植生・環境監視)が2017年8月1日にギアナ宇宙センターからヴェガ・ロケットで打ち上げられる。VENUSは、非常にコンパクトなプラットフォーム、高性能の機器、革新的な画像プログラム、電気推進に関する技術ミッションという4大イノベーションを基盤としている。

気候問題がますます注目される中、CNESでは気候変動の観測手段の設計に引き続き取り組んでいる。衛星「VENUS」はイスラエル宇宙局(ISA)との共同開発により地球とその植生の観測に特化したもので、イノベーションの最先端を行くものであり、環境研究に大きな貢献をもたらすものである。

植生変化の研究にとって世界的に重要な研究現場110か所について宇宙から高解像度(5メートル)、高頻度(2日)の多重スペクトル観測を行うことにより、VENUSは科学者だけでなく国際的な宇宙コミュニティ全体にとって多くの有益なデータをもたらす。

多数の遂行目標の中には、環境要因(気候、地形、土壌等)の影響下での地球表面の監視、人間活動との相互作用の調査、自然および耕作生態系に基づくモデルの検証、炭素循環に特化したモデルの改良などがある。

イスラエルとフランスの模範的な協力を出発点として、VENUSは、新しい機能やデータ活用の新たな方式・工程を有した未来の欧州の地球観測衛星を目指すものである。

[DW編集局+JSTパリ事務所]