[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
国防高等研究計画局(DARPA)
元記事公開日:
2017/08/11
抄訳記事公開日:
2017/09/29

科学的発見プロセスの効率化

Disruptioneering: Streamlining the Process of Scientific Discovery

本文:

2017年8月11日付の国防高等研究計画局(DARPA)による標記発表の概要は以下のとおりである。

DARPAは国家安全保障にとって技術的ブレークスルーにつながる可能性がある基礎・応用科学研究の進捗の迅速化を狙ったイニシアティブを開始する。科学的発見を加速させることを目標に大胆かつ冒険的なアイデアの早期特定・調査を促進する新たな破壊的工程(Disruptioneering)取り組みの下で、最初のプログラムがこのほど発表された。

この新しい構想の下で意図されているのは、アイデアの発端から助成金の獲得に至る初期段階の目標を90日以内とし、終了段階の目標は75日以内とする短縮された予定表に基づいて、ファンディング総額500万ドルという小規模プログラムの展開である。

このイニシアティブの最初のプログラムは次の2件である。
・基盤的設計(FUN DESIGN)
画期的で最適化された設計の機械システムを表現する目的で、基盤的な計算・数学的構成要素の新規研究を狙う。

・ほぼすべてのモノや場所を経由する画像の処理(ITA3)
金属容器、壁、地盤、霧、水、その他の複雑な媒体を経由する画像処理の課題を考える場合に、簡単なコンピュータによる手法と併せて、あらゆるところに行きわたる低周波数電磁波を活用した3次元解像度・領域のトレードスペースを判断しようとするものである。

破壊的工程(Disruptioneering)は標準の取り決めに従う。つまり、はじめに新規構想を評価する第1段階は3~6か月。第1段階の結果がさらなる調査や投資を正当化できるものであれば、その後に12~15か月の第2段階が続く可能性がある。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]