[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
国立科学財団(NSF)
元記事公開日:
2017/10/02
抄訳記事公開日:
2017/10/20

2017年のノーベル生理学・医学賞に対するNSFの声明

Statement on the Nobel Prize in Physiology or Medicine 2017

本文:

10月2日付けのNSF(国立科学財団)による標記記事の概要は以下のとおりである。

2017年のノーベル生理学・医学賞が、概日リズムを制御する分子メカニズムを発見したブランデイズ大学のジェフリー・C.ホール(Jeffrey C. Hall)博士、マイケル・ロスバッシュ(Michael Rosbash)博士、ロックフェラー大学のマイケル・W・ヤング(Michael W. Young)博士に授与された。NSFは、国際科学技術局からホール博士とロスバッシュ博士に対して、また生物科学局からロスバッシュ博士に対して研究助成を行ってきた。また、ヤング博士がユニット長を務める(NSFの「生物学的タイミングのための科学技術センター」の)ロックフェラー大学ユニットに対して、NSFの統合的活動局が支援を行ってきた。

NSFのフランス・コルドバ(France Córdova)理事長は、このノーベル賞受賞に関して次のような声明を発表した。

モデル生物であるミバエを用いて何十年にもわたる研究の体制を構築することにより、これら3人の研究者は人間の生理学についてより明確な理解を提供した。ジェフリー・C・ホール、マイケル・ロスバシュ、マイケル・W・ヤングの発見は、健康と健康状態に重要な意味を持ち、我々の睡眠・覚醒という日常生活に大きな示唆を与える。彼らの発見は、基本的な生理学的メカニズムを明らかにし、概日生物学の分野を進歩・加速させ、新たなブレークスルーを生み出している。 NSFはこれらのノーベル賞受賞者の仕事に関与していることを誇りに思う。改めて、広範な生物の生命過程に関する基礎研究に対する投資と、科学分野を超えて知識と技術の結合が、社会に利益をもたらすことを示している。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]