[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
下院科学・宇宙・技術委員会
元記事公開日:
2017/10/10
抄訳記事公開日:
2017/11/16

米国クリーンパワープラン廃止に関するスミス氏の声明

Smith Statement on Repeal of Clean Power Plan

本文:

10月10日付下院科学・宇宙・技術委員会による標記記事の概要は次のとおりである。

米国下院科学・宇宙・技術委員会議長ラマ―・スミス氏(テキサス州 共和党員)は、環境保護庁(EPA)長官スコット・プルーイット氏の、オバマ政権下の政策であったクリーンパワープラン(Clean Power Plan, CPP)を正式に廃止するという声明を受けて、次のような声明を発表した。

スミス議長:本日、クリーンパワープランを廃止したことで、透明性があり、健全な科学に基づいた新しい時代への重要なステップを踏み出したことになる。科学委員会は、前政権の過剰規制について幾度もヒアリングを行い、監査をした結果、オバマ政権がクリーンパワープランを正当化するために誤った一方的な予測をしたことを明らかにした。委員会はクリーンパワープランにより米国民に課されたコストはプランによる規制の限界便益をはるかに上回ることを確認した。トランプ大統領並びにプルーイット長官はデータを見直した結果、環境のために極めて便益が少ないと思われる政治的動機による規制を続けるよりは、米国民への負担を少なくすることを選択した。米国は今や、賢明で透明性のある政策を推し進めることができ、それにより、トランプ大統領のアメリカファースト・エネルギー政策を遂行し、米国民を不当な負担から解放することになる。

背景:
‐2017年4月28日:スミス議長、ワシントンD.C.の巡回裁判所の決定「クリーンパワープランに対する訴訟を一時中止する」ことを支持
‐2017年3月28日:スミス議長、トランプ大統領の米国エネルギー自給に関する大統領令「炭素の社会的費用を撤廃し、EPAにクリーンパワープランの見直し、EPAのメタン規制を廃止」を支持
‐2017年2月28日:科学委員会の環境部会と監査部会がヒアリングを実施:「どのくらいのコストがかかるのか?炭素の社会的コストを検証」
‐2017年2月7日:科学委員会は「環境保護庁を再び偉大にする」と題したヒアリングを実施して、科学の検証が欠けた規制の問題に対するEPAの対応について専門家の意見を聴取
‐2016年8月2日:スミス議長:「拝啓EPA、いじめをやめて法に従おう」
‐2016年6月22日:科学委員会がヒアリングを実施:「EPAの健全な科学を確保し、クリーンパワープランを含めたEPA規制の背後にある科学を検証する」
‐2016年6月14日:共和党指導者による展開:「いかにして共和党がEPAおよびその他の連邦機関の規制による重荷を軽減できるか」
‐2016年5月26日:環境部会がヒアリングを実施:「クリーンパワープランの米国へのインパクト」
‐2016年4月22日:スミス議長のNational Review誌への寄稿:「オバマ政権の気候変動アジェンダが米国民に課すコスト」
‐2016年2月23日:27州によるクリーンパワープランの撤回を求めた嘆願書をスミス議長が上下両院の200人を超える友人と共に支持
‐2015年9月11日: 環境部会によるヒアリング:「いかにしてEPAのパワープランが電力発電所を閉鎖するか」
‐2015年7月9日:科学委員会によるヒアリング:「オバマ時代のEPAの規制アジェンダについて、前EPA長官マッカーシー氏からの証言を受けて作られたEPA規制の行き過ぎを検証する」
‐ 2015年6月24日:科学委員会によるヒアリング:「米エネルギー情報局報告書:EPAのクリーンパワープランのインパクト分析」
‐2015年6月4日:科学委員会によるヒアリング:「オバマ政権時代のEPAの規制に対する(クリーンパワープランを含め)科学的、技術的正当性の欠如とそのアメリカ競争力へのインパクト」

[DW編集局+JSTワシントン事務所]