[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
大統領府
元記事公開日:
2017/10/16
抄訳記事公開日:
2017/11/28

NSF資金によるレーザー干渉計重力波観測施設(LIGO)が 偉大な天文学的発見を達成

“When Stars Collide”: The White House Applauds Major Astronomical Discovery

本文:

10月16日付、ホワイトハウスの標記記事の概要は下記のとおりである。

今年8月17日、米国立科学財団(NSF)の資金によるレーザー干渉計重力波観測施設(LIGO)(ハンフォード、ワシントン、ルイジアナ州リビングストンにある)が、2つの中性子星が互いにらせん運動をしながら衝突する際に生じた重力波信号を検出した。星が融合した際、重力波の後、ガンマ線の光が2秒間観測された。

さらに、イタリアのピサにあるVirgoと呼ばれる検出器では、宇宙のどこからその信号が来るかをピンポイントで世界中の70か所にある地上および宇宙空間の観測所にいる科学者達に知らせ、すべての望遠鏡をそちらに向けるように伝え、ガンマ線以外の光(エックス線、紫外線、可視光線、赤外線、電波)を検出するよう伝えた。

米国ジェミニ観測施設とハブル宇宙望遠鏡はゴールドやプラチナといった重元素が地球からはるか遠い宇宙空間で起きた衝突により生成されたことを示し、長年の懸案であった宇宙にある重元素がどのようにして作られたのか、の疑問に答えるのに役立った。

今回の発見はその規模において眞にグローバルであった。米国の支援に加え、新LIGOプロジェクトはドイツ、英国、オーストラリアからも多大な資金支援を受け、さらに1,200人以上の世界中の科学者が参加したものだった。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]