[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
国防科学技術研究所(Dstl)
元記事公開日:
2017/10/04
抄訳記事公開日:
2017/12/27

国防科学技術研究所が5,000万ポンドの宇宙プログラムを立ち上げ

Three...two…one…blast off! Dstl launches £50 million Space Programme

本文:

国防科学技術研究所(Dstl)の2017年10月4日付標記報道発表の概要は以下のとおり。

Dstlでは5,000万ポンドの新規5か年イノベーション・プログラムを開始することで、増大する資金の準備を整えている。

この資金は、いわゆる(宇宙ゴミ対策の)「デオービット・セイル(de-orbit sails)」衛星の効果を探究するダイダロス(Daedalus)実験計画のようなプロジェクトのファンディングに役立つ。「デオービット・セイル」を実施した場合、抵抗を増したセイル(帆)が地球大気圏への制御降下を引き起こし、衛星はそこで燃え尽きる。Dstlは、この実験のデータ収集を支えるセンサーを担当し、ダイダロスの英国担当部分を統括する。特に軍事的な適用可能性で言えば、このような衛星が現行の宇宙状況把握(SSA)におけるセンサーおよび処理に及ぼす影響がある。

上記ファンディングは、電離層の研究を狙った実験の支援も行う。Dstlは、2019年に打ち上げ予定の小型衛星ミッションである”CIRCE”で米国と協力関係にある。このミッションは、太陽の活動が活発な時期における電離層の乱れに衛星通信がどの程度影響を受けるのかについての理解を促すことに役立つ。

[DW編集局]