[本文]

国・地域名:
中国
元記事の言語:
中国語
公開機関:
中国科学報
元記事公開日:
2017/12/09
抄訳記事公開日:
2018/01/25

中国科学院、バンコク共同イノベーションセンターを設立

中国科学院曼谷创新合作中心在泰国成立

本文:

2017年12月9日付の「中国科学報」ネット版は、「中国科学院、バンコク共同イノベーションセンターを設立」と報じた。本記事ではその概要をまとめる。

12月8日、中国科学院・バンコク共同イノベーションセンターの除幕式はタイのバンコクで開かれ、中国とタイ政府、大学、科学研究機関、企業等の400近くの代表らが出席した。

中国科学院は初めて科学技術成果の移転を目的とする海外代表機構と共同イノベーションプラットフォームを設立した。これは、中国・タイ両国の科学技術イノベーション協力の質の向上・グレードアップにとって有益である。

タイ首相プラユット・チャンオチャ( Prayuth Chan-ocha)の特別代表、科学技術大臣であるAtchaka Sibunruang氏は挨拶の中で、「タイ王室及び政府は科学技術イノベーション分野における中国との協力を非常に重視している。シリントーン(Sirindhorn)王女は数度中国科学院を訪れ、微生物、軌道運輸、プラズマ技術、地理情報技術及び人材交流等の分野におけるタイ科学技術部と中国科学院の実務協力の強化に重要な役割を果たしている。中国科学院バンコク共同イノベーションセンターの設立は、タイにおける中国のハイテクイノベーション成果の共有に新たなルートを切り開く」と述べた。

中国科学院の張傑副院長は挨拶の中で、「同センターは、科学技術協力と科学研究成果の移転・転化を目的とする中国科学院の非営利海外代表機構として、初めてアセアン経済共同体と深く融合する形で設立された。今後、中国科学院は、有効的に中国のイノベーション型企業のアセアンへ進出に力を入れ、中国とアセアンイノベーション共同体の建設を推進する」と述べた。

在タイ中国大使である呂健氏は、「中国は科学技術イノベーションを非常に重視している。中国にとって、タイは、アセアン及び地域国家に向けての科学技術イノベーション協力を展開する重要な門戸と理想地である。中国科学院バンコク共同イノベーションセンターの設立は中国とタイの『一帯一路』協力がイノベーションの新遠征を踏まえることを表している」と表明した。

[JST北京事務所]